純ニオブシート

ニオブの用途と応用分野

鉄鋼工業
世界のニオブの約85%〜90%は、ニオブ鉄の形態で鉄鋼生産に使用されている。鋼にニオブを0.03%〜0.05%添加するだけで、鋼の降伏強度を30%以上向上させることができる。ニオブはまた、沈殿を誘導し、冷却速度を制御することによって沈殿物の分散分布を実現し、広い範囲で鋼の靭性レベルを調整することができる。そのため、鋼にニオブを添加することは鋼の強度を高めるだけでなく、鋼中の靭性、高温耐酸化性と耐食性を高めることができ、鋼の脆性転移温度を下げ、鋼に良好な溶接性能と成形性を持たせることができる。

超伝導材料産業
ニオブのいくつかの化合物と合金は比較的に高い超伝導転移温度を持っているため、超伝導発電機、加速器用大出力磁石、超伝導磁気貯蔵装置、核磁気共鳴イメージング装置などの各種工業用超伝導体の製造に広く用いられている。現在最も重要な超伝導材料はニオブチタンとニオブスズであり、医学的に診断された磁気共鳴イメージング装置とスペクトル線分析の核磁気共鳴装置に広く応用されている。

航空宇宙産業
航空宇宙産業は高純度ニオブの主要な応用分野であり、主にロケット、宇宙機エンジン、耐熱部品の製造に用いられる。ニオブタンタル熱強度合金は良好な熱強度、耐熱性と加工性能を有し、航空機エンジンとガスタービン翼部品の製造に広く応用されている。

原子力工業
ニオブは良好な熱伝導性、高融点、良好な耐食性と低中性子捕獲断面積を有し、原子力原子炉に非常に適した材料となる。原子力産業におけるニオブの主な用途は、核燃料クラッド材料、核燃料合金、原子炉熱交換器構造材料などである。

エレクトロニクス業界
ニオブ酸塩セラミックスはコンデンサの製造に用いられる。ニオブ酸リチウムやニオブ酸カリウムなどの化合物の単結晶は光電子分野の新しい結晶である。それらは良好な圧電、熱電、光学性能を持ち、赤外線、レーザー技術、電子工業に広く応用されている。また、ニオブは高融点、電子放出能力が高く、ガスを得る能力があるため、電子管や他の電気真空デバイスの製造に使用することができる。

医療分野
ニオブは良好な生理腐食性と生物適合性を有し、人体内の各種液体物質と相互作用せず、生物組織をほとんど損傷せず、またいかなる滅菌方法にも適応できるため、骨板と頭蓋骨の製造によく用いられる。鋼板ネジ、歯科インプラント、手術器具など。

その他のアプリケーション
化学工業において、ニオブは高品質の材料であり、耐酸性と液状金属腐食であり、消化器、加熱器、冷却器などの製造に用いることができる。また、ニオブ酸も重要な触媒である。
ニオブは鋳造産業にも使われている。その主な機能は硬質炭化物（耐摩耗性に有利）を形成し、黒鉛シートの形状とサイズを変えることである。そのため、自動車のシリンダヘッド、ピストンリング、ブレーキシューなどの製造によく使われています。ニオブはレンズの光透過性を高めるのに役立つので、光学業界のレンズ製造にも使用されている。

製造と加工ニオブ板一般的には、製錬、鍛造、圧延、切断などの工程を含む複雑な冶金プロセスに関する。ニオブの高融点と特殊な物理的、化学的性質のため、その生産と加工には正確な温度制御と専門技術が必要である。ニオブプレートは、特定の用途に応じて異なる厚さ及び寸法を作製することができる。